こんにちは。つくば研究学園矯正歯科クリニック院長・秋山美文です。
こどもの矯正はいつから始めるべき?
「こどもの矯正は具体的に何歳からはじめるのがいいのでしょう??」
「何歳になるとこどもの治療ができなくなってしまうのですか?」
よく聞かれるご質問です*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
実際は、こどもの歯ならびの種類や重症度といった、それぞれのお子様のお口の状態によって治療の開始時期は変わってきます。
例えば、
受け口(下のあごがでている、前歯の噛み合わせが逆)、
下あごが左右どちらかに曲がっているといった歯ならびのお子様は、3歳ころから開始したほうがいい場合があります。
その他の出っ歯や、歯のでこぼこ、または上下の前歯が開いていて噛んでいない。。。etc
などは、5歳~7歳ころから開始(前歯が永久歯に生え変わってから)することが多いです。
ただ、骨格的な問題がない場合や、永久歯を抜歯する必要性がある場合などは、永久歯の生え揃う10歳~12歳くらいに治療を開始します。
また、何歳になるとこどもの矯正治療ができなくなるのか?
好ましい開始時期とは、乳歯と永久歯の混じった混合歯列期という時期ですが、永久歯が生え揃う永久歯列期という時期になると、こどもの矯正治療ができなくなります。
永久歯列期になってしまうと、あごの成長が止まるためです。
一般的には、10歳~12歳くらいになると永久歯が生え揃う時期となります。
これらの年齢は、一般的な矯正開始年齢です。
実際の判断は、永久歯がどのくらい生えてきているかで、矯正治療の開始年齢を決めたほうがいいので、かかりつけの歯科医院か矯正専門医に相談したほうがよいでしょう。
矯正医の立場から申し上げますと、ちょうど矯正治療開始時期に相談していただくのはもちろんですが、やはり早めの時期に相談していただくといいかなぁと思うのです。
というのも。早めの時期にご相談いただくことによって、いろいろな治療の選択肢と、治療期間に余裕ができるというメリットがとても大きいからです。
特に難しい歯ならびのお子様は、治療開始時期が遅れると、どんどん治療が難しくなっていく場合があります。
かかりつけ医や矯正専門医へ、早めに相談していただいても、すぐには治療が始まらない場合もあるかもしれませんが、お子様の状態を専門的に診てもらうことで、疑問や不安などの解消に繋がっていきます。
特に、これから生えてくる永久歯の状態など、通常では見ることのできない部分をレントゲン写真などの資料によって視覚的に捉えることにより、今後の好ましい治療開始時期などもわかりやすいと思います。