こんにちは。秋山美文です。
日本と諸外国の、歯への意識や矯正治療に対しての考え方、そして、国の保障の面など様々な違いがあります。
外国における歯科矯正事情などを、お話していこうと思います。
今回は韓国とフランスです。
歯がキレイ!韓国
韓国の方の歯はとても皆さんキレイです。
歯並びも、歯そのものもとてもキレイな方が多い印象です。
その背景は、アメリカと近いものがあり。
歯に対する意識がとても高い国です。
まずは食事。香辛料を多く含む食べ物を日常的に摂取しているので、歯に着色しやすかったり、口臭を気にする場合などもあり、歯磨きを徹底していると言われています。
毎食後の歯磨きを欠かさない方が多いのですね。それが自然と予防にも繋がります。
そして、韓国では、虫歯治療に保険が適用されないのです。
1本数万円という治療費を考えると、できるだけ予防に徹したいという意識も高まるのかもしれません。
歯列矯正もとても盛んです。
歯並びが悪い=自己管理ができてない、だらしがない人などといったような印象を与えてしまうようで、就職活動などにも影響が出てしまうことも。
子どもの頃から歯列矯正を行い、遅くとも就職活動に入る前までには終わらせておくのが一般的な考え方のようです。
一説には、韓国語は話す時の口元に歯が見える発音が多いため、会話をする時に見える歯並びはキレイに、という考え方もあると言われています。
韓国では日本よりも矯正治療というものがとても身近なものでもあるように思います。
歯並びの美しさはチャームポイント!フランス
フランスでも歯並びに対する意識は他とても高いです。
幼児の指しゃぶりなども歯並びが悪くなるのを懸念して、親はできるだけやめるように気遣うこともあるほどです。
フランスでは治療費の7割を国民健康保険がカバーしてくれます。16歳までなら、3年間治療が継続することを前提として、矯正治療にも保険が適用されるのだとか。
その為、年齢が低いうちに矯正する人が多いようです。
ただ面白い話もあり。
フランス人はすきっ歯を【dents de bonheur(幸福の歯 )】と呼ぶのだそうです。
歯と歯のすき間から幸せが入ってくると言われているんですね。
歯並びに対してはとても気にしていて、笑った時の口元が魅力的であることが、その人の素晴らしいチャームポイントという認識のフランス人なのですが。
【dents de bonheur(幸福の歯 )】だけは、あえて矯正治療をしない人もいるそうです。
ちなみに中国では逆に幸せが逃げると言われてすきっ歯は、あまり好まれないという話もあります(^_^)
いろいろな国の文化が歯にも影響するものなんですね。
日本人は、八重歯を可愛いという方が多いですが、これも、外国の人たちの多くは、どうして矯正をしないのだろう?と不思議に思うのだそうです。
これもやはり文化の違いのひとつなのかもしれませんね。
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つくば研究学園矯正歯科クリニック 院長 秋山 美文 |