こんにちは!
つくば研究学園矯正歯科クリニック 院長・秋山美文です。
上と下の前歯に隙間が開いていて、上手に噛めないというお子様がいらっしゃいます。
開咬という症状です。
開咬(かいこう)とは?
上と下の前歯に隙間があって噛みあわない。
また、前歯で食べ物を食べられない。
このような歯ならびは、開咬(かいこう)といいます。
また、開咬だけでなく、出っ歯を伴う子もいます。
開咬(かいこう)の原因は?
開咬になる原因は、いろいろありますが、習癖などの癖があります。指しゃぶりや、舌を前に突き出す癖などです。
口の周囲の筋肉が弱いために、口を閉じる力が弱くなってしまうことが原因となることもあります。
また、奥歯の永久歯の生えかたなどで、普通であれば噛みあう前歯が、開いたままになってしまうこともあります。
歯に問題がある歯性的なものと、骨格的に問題がある骨格性の場合があります。骨格的に問題がある子が、大人の歯ならびになったあとの矯正治療に手術が必要となることもあります。
開咬(かいこう)にはどんな治療法があるのでしょう?
治療ですが、まず、習癖などの癖がある子は、癖を治すことが大切です。
矯正治療後、せっかくきれいな歯ならびになったとしても、習癖が残っていると、また前歯があいてくるという後戻りの原因になります。
また、癖を治すことによって、前歯が自然と閉じてくる場合もあります。
口を閉じる力が弱い場合は、口のまわりの筋肉を強化する訓練をする場合があります。
装置などを使って治す治療は、主に取り外しができる床タイプの装置を使います。
この装置は、あごの骨の大きさが狭い場合など、あごを広げてあげながら、前歯を噛み合わせていく治療もできます。
また、歯性的な原因の場合は、部分的にブラケットをつけて、ワイヤー治療によって治す治療もあります。
永久歯列期(すべて永久歯になっている大人の歯ならびのこと:13歳~くらい)になった後、2期治療を開始します。ブラケットをつけてワイヤー治療をすることにより、最終的な治療として、噛み合わせを整えます。(1期治療、2期治療については、『こどもの矯正治療だけできれいな歯ならびになる?』に詳しく記載しています。参考にしてみて下さい)
開咬を治すこどもの治療といっても、お子さんの開咬になった原因などによって、アプローチの仕方が違います。
気になる方は、矯正専門医などにみてもらったほうがいいと思います。
開咬では、習癖が原因となることが多いです。
そのため、癖を早めに治すことが大切です。
もともと舌の癖が原因ではなくても、開いている所に舌を出す癖ができて、さらに開咬が悪化します。
また、癖は無意識にすることが多いため、本人が意識していてもなかなか改善することが難しいので、まわりの方が声をかけてあげることも大切です。
お子様の矯正について詳しくお知りになりたい方は是非、お気軽にご相談くださいね!