前歯の噛み合わせが反対。このままで大丈夫?

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こんにちは!

つくば研究学園矯正歯科クリニック 院長・秋山美文です。

赤ちゃんの時にはさほど気にならなかったけど、成長とともにお子様の顎が出ているように感じたり、
かみ合わせがおかしいのかな?と思われる時、受け口のご心配をされる方も多くいらっしゃいます。

受け口ってどんな状態のことをいうのでしょう?

受け口とは、「出っ歯」の逆で、下あごや下の歯が上の歯より前に出ている状態です。

うまく噛めないだけでなく、発音にも悪影響がでます。また、上あごが後方に引っ込んでいるような骨格性のものも見られます。

子どもの受け口ですが、

乳歯のみの歯ならび:永久歯の生えてくる6歳くらいまでの乳歯列期から受け口の子

乳歯と永久歯がまじっている歯ならび:すべて永久歯に生え変わる13歳くらいまで混合歯列期から受け口になる子

などのパターンがあります。

乳歯列期で、前歯の噛み合わせが反対だった子が、前歯が永久歯に生え変わる時、改善する場合もあります。

ただ、乳歯の前歯6本が反対であれば、前歯が永久歯に生え変わった後も反対になる可能性が高いです。

また、乳歯列期に正常だったのに、前歯が永久歯に生え変わる時、反対になる場合があります。(前歯の生えてくる角度が悪ければ反対になります)

どんな原因が考えられるのでしょう?

ご両親や身内の方で、受け口である遺伝的な要因も多いです。

歯の生えてくる角度などの問題があって受け口になる場合

骨格的な要因によって受け口になる場合

特に、骨格的な問題がある歯ならびは、大きく分けると2種類あります。
みなさんがイメージする受け口は、下のあごが出でいるタイプだと思います。
もう一つは、下あごが出ているというよりは、上のあごの成長が抑制されて、上あごの成長不足のため、受け口になっているタイプです。

日本人に多い、受け口のタイプは、上あごが成長不足のため、受け口になっているタイプです。

治療方法は?

歯の角度など、歯に問題があって受け口になっている子は、部分的にブラケットを装着して、ワイヤーによって治療します。

骨格的な受け口タイプの治療方法ですが、受け口のタイプが大きく分けると2種類なため、治療の方法も違ってきます。

上あごの成長を促す治療方法は、上あごの成長を前方に促進させるため、マスクのような装置(上顎前方牽引装置といいます)を、寝ている時間に使います。マスクとセットでお口の中にも装置を装着します。

下あごの前方への成長が、大きく、下あごが伸びてくる子は、下あごの成長を抑えるチンキャップという、下あごの成長を抑えるような治療をします。

また、上あごの成長の時期と、下あごの成長の時期は、違うため最適な治療の時期が異なります。

上あごは、7才くらいから、急速に成長します。
そしてこの時にできあがった上あごの大きさが、そのまま生涯の上あごの大きさとなるのです。
そのため、この時期から、上あごの成長が遅れている子は、その成長を促してあげるような治療がいいと思います。

また、下あごは、11才の半ばくらいから、成長を続けます。思春期に下あごの成長が活発になるため、思春期以前に治療して、前歯の噛み合わせがよくなっても、思春期に下あごが過度に成長する子は、再度、下あごの成長を抑えるような治療が必要となります。
上あごに比べて成長期間が長く、大きく成長するため、あごの骨に成長異常がある子は、この時期の治療が必要になります。

あごの成長がとまって、永久歯列期が完成したら、2期治療(本格矯正治療:大人の矯正治療)を開始します。

お子様の矯正について詳しくお知りになりたい方は是非、お気軽にご相談ください。

029-875-6773

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