こんにちは!
つくば研究学園矯正歯科クリニック 院長・秋山美文です。
あごをゆがめるくせにもさまざまありますが、猫背、横を向いて食事をする、左右どちらかだけを下にして寝る、鉛筆や爪をかむ、唇をなめる、唇をかむ、唇を吸うなど、さまざまなくせが、知らないうちにあごの形をゆがめ、不正咬合の原因を作っています。
なかでもあごをゆがめるくせの原因ナンバー1は【指しゃぶり】です。
上顎前突(出っ歯)、開咬、交叉咬合、叢生などさまざまな不正咬合の原因となります。
指しゃぶりが治らないとどうなるか?
◆上顎前突(出っ歯)◆
一般には親指が指しゃぶりで多いため、母指吸引癖といわれています。
親指で上の前歯を押すため、上顎前突になります。
◆開咬(上下前歯のすき間)◆
指しゃぶりは、上顎前突にもなりやすいですが、指が上下の前歯の間にあるため、歯がででしまうだけではなく、下の前歯が内側に押されるため、開咬になってしまいます。
◆口呼吸◆
いつも口があいていることが多いため、正常な鼻呼吸が妨げられてしまい、口呼吸をすることになってしまいます。また、つねに口があいているため、歯ぐきがはれぼったくなります。
◆舌癖◆
指しゃぶりにより、開咬になると、あいている所に舌をだす舌突出癖がでできます。
このくせにより、さらに開咬がひどくなったり、舌足らずになり、発音なども悪くなります。
◆あごの狭窄(あごがせまくなる)◆
指を吸うことにより、頬筋の圧力が内側に強く働き、あごの形がV字型になります。つまりあごの狭窄(あごが狭くなる)がおこります。
子どもの筋肉や骨などは、成長過程にあるため、たとえ弱い力に思えても、かたよった方向などに力がかかり続けると、簡単に歪んで成長していきます。
指しゃぶりは、矯正装置などで強制的にやめさせる方法もありますが、くせがなおらない限り、治りません。せっかく歯ならびをなおしても、くせが残っていると、また歯ならびは後戻りします。
指しゃぶりをしているお子さんは、指に、たこができていることが多いのですが、くせが治ったかどうかの確認も、指のたこがなくなったかどうかで確認していただくとわかりやすいと思います。
お子様の矯正について詳しくお知りになりたい方は是非、お気軽にご相談くださいね!